ブラックホール中心に特異点は存在するか?

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前の疑問 「ブラックホールは存在し得るか?」 において、ダストボールの重力収縮のシミュレーション結果についてを説明しましたが、これについてもう少し詳しく述べます。

 !!注意!! 「私の疑問」であり、標準的な見解とは異なっている場合が有ります。

固有時間の遅れは、重力ポテンシャルの低い場所でより強く起こります。 したがって、ダストボールでは、その外側よりも中心に近い位置でより強く起こります。 ニュートン力学では、静止した球対称のダストボールが重力収縮すると、全てのダストが同時刻に重心に到達しますが、このように、中心に近いほど固有時間の遅れ方が大きいと、中心付近のダストがあまり落下しないうちに外側のダストが大きく落下するため、質量が外側の球殻状の領域に集中してきます。

このようにして形成された球殻がさらに落下し、その半径がシュワルツシルト半径に近づくと、固有時間の遅れ方が急激に激しくなり、もはやほとんど固有時間が進行しなくなり、遠くにいる我々から見ると落下が空中で止まってしまったように見えるようになります。 これが、外部にいる我々から見たダストボールの最終状態のはずです。

この状態においても、中心付近はまだ落下はそれほど進んでおらず、球殻の領域と比べると密度が低い状態に有ります。 したがって、ブラックホールがダストボールの重力収縮で形成されるというシナリオでは、その中心付近には特異点どころか、質量が集中する領域も発生しそうにありません。

 

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