バーコフの定理は正しいか?

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一般相対性理論を厳密に、動的にシミュレートするプログラムを作成していたとき、どうしてもバーコフの定理の解釈がひっかかったため、超新星爆発の思考実験を考えてみました。

 !!注意!! 「私の疑問」であり、標準的な見解とは異なっている場合が有ります。

Wikipedia によると、

バーコフの定理(バーコフのていり、英: Birkhoff’s theorem)は一般相対性理論において、真空場の方程式の球対称解は必ず静的で漸近的平坦であるという定理。即ち、外部解はシュヴァルツシルト計量によって与えられる。

と有ります。 他の多数の教科書や文献も当たってみましたが、ほぼ同様の説明がなされています。 しかし、例えば完全に球対称な超新星爆発が有ったとしても、それが球対称に見えるのはその超新星の重心にいる観測者のみであるはずです。

超新星の外側の観測者からこの現象を見ると、まず観測者に近い側から爆発が始まり、その星の直径×光速分の時間だけ遅れて反対側まで爆発が伝播するように見えるはずです。 重力も光と同様に光速で伝播すると考えられています。 従って、その観測者から見ると、爆発の始まりと同時に星の重心が観測者の方向に寄ってくるため、重力が強まったように見えるのではないでしょうか。

この、バーコフの定理を根拠に、私の知る範囲の全ての文献では、重力波には横波しか存在しないと説明されていますが、上記現象は縦波の重力波を表していると思います。

私が勝手に師と仰ぐEMANさんの解説においても、重力波が横波であることが丁寧に解説して有ります。私の理解はまだ中途半端であり、断定的なことは言えませんが、この解説の一番最初の部分が怪しいのではないかと感じています。 この解説では、他のほとんどの教科書と同様に、重力場の計量を、フラットなミンコフスキー場の計量に弱い摂動を加えたものとして検討を始めています。 広く受け入れられている方法では有りますが、この最初の時点で、すでに重力場の伝播に時間がかかることが考慮に入っていないように思われます。

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